スキー&スノボのチューンナップ屋さんでがんす。

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2007年 03月 01日

エッジ角0.5の違い

久しぶりにチューンナップのお話。
エッジについて。
昨今のカービングスキーで一番重要な要因です。
どれだけマシンでフラットを出し、きれいにストラクチャを入れても、
エッジの仕上げ方で全てが決まってしまいます。

エッジは滑走面側の「ベース(ビベル)」と「サイド」の
両面からの仕上げ(削り)で角度を決めます。

クルマに例えるとベース角(ビベル)は「ハンドルの遊び」。
サイド角は「タイヤのグリップ」。

TVゲームに例えるとベース角は「十字キーの反応速度」。
サイド角は「技の強さ」とでも表現できるでしょうか。

ビベルが「ゼロ」に近ければ、
・反応速度が速い。
・とらえが速い。
ということは、少しのミスでも許容しないという事。
ドライブ中にチョットの動作であらぬ方向にクルマが移動する。
TVゲーム中、キーに少しでも触れるとすぐ反応してしまう。
そのような現象が、スキーにおいても現れる事になります。
それに対応できる瞬発力が求められます。

サイドの場合はより鋭角(87~86°)になると、
・切れる。
・ずれない、強い。
つまり、それだけダイレクトに足腰に負担がかかります。
それを受け止めるだけのパワーと柔軟性が必要になります。
ゲームでの必殺技は体力の消耗が激しいですよね。

以上の事などから、エッジの角度を決めています。当工房では、
・ジュニアレーシング小学生でサイド89/ビベル1.0度。
・小学校高学年~中学生88/0.5~1.0度。
・インターハイレベル87/0.5度。
・一般スキーヤー89~88/1.0度。あたりが良いようです。
皆さんが通常ショップで購入する板はメーカー・用途に応じもちろん違いますが、
出荷時で88/1.0の場合が多いようです。チューン時の参考にして下さい。

結果としてビベル角の違いが板の調子に影響大。
1.0と0.5度でのたった0.5の違いは、一般の方でも分かるほどです。
コレは私にでも分かります。ただ、感覚としては、「キレる」「走る」の感覚より
「引っかかる」「きつい」などのマイナス感覚のほうが大きいかもしれません。
まあ、私は足腰グダグダの滑りなので参考にならないですけど、
レーサーは1旗門コンマ0.0×秒差の積み重ねですから大変ですね。

いわゆる「キレ、抜け、走り」に関しては
エッジ角が90°であろうと87°であろうと
トップからテールまで綺麗に研ぎ出されたエッジでなければ
100%味わうことが出来ないと考えます。

どんなに高額で素晴らしい車でも、腰砕けするようなプアなタイヤを履いては
「宝の持ち腐れ」となってしまうのです。


エッジの話になると、まだまだ尽きません。近々また関連してお話を。

▼<追記 2014/11/17>

上記の記事は2007年当時のもの。最近ではご存じのとおり
カービングスキーの指導法や、レーシングの規格そのものが変動しており、
一概には通らなくなっているようです。

より安全

自由度の高い

ルーズな(良い意味で)  方向へと向かっているようです。

サイドエッジはレーシングでも88度くらいが多くなってきています。

今は、いわゆる「カービングマシン」的なものは無くなってきていて、
ロッカーであったり、全体太くなってきたりと
オールランダーな板が多くなってきました。
ビベル角は、一般のレベルで1.0~1.5度くらい
落としたほうが良いのかもしれません。

結論出ませんがこのへんで。040.gif
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by Tune-saito | 2007-03-01 09:24 | チューンナップ | Comments(0)


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