スキー&スノボのチューンナップ屋さんでがんす。

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2007年 01月 30日

ストラクチャーまめ知識

いきなりストラクチャーのお話。「ベースマーク」とも言います。
「ストーン研磨仕上げ」といえばこの作業。
滑走面と雪面の間の排水を良くし、滑走性を良くする為の「みぞ」を入れる事です。
タイヤと同じですが、一方は排水することでグリップを良くし、
もう一方は滑走性を上げるといった相反する理屈になります。
この手の話は突き詰めれば界面化学のドツボにはまってしまうので、
学無しの私はこのへんでやめときます。

ほとんどのチューンショップには、それを加工するマシンが導入されています。


・・・・このマシンが高いんです、価格が。


この為に働いてるんじゃねえ?と思うほど。価格はあえてふせておきますけど・・・。

で、どんな仕事してくれるの?っていえば、滑走面の削りとフラット出し、
サイドエッジの粗削り、そしてベースマークの刻み込み、といったところ。

簡単に言うと、高速で回転するでかい石とゴムローラーの間にスキーを挟み、
圧をかけて送り出し、板を凹凸なく平らに研磨し、
同時に石にあらかじめ刻み込んだパターンを転写する・・・。

製麺機に小麦粉のかたまり入れると、ローラーの間から平らな板状になって出てくるの見たことあるでしょ。
あんな感じ。(延ばすのと削るのとでは、ぜんぜん違いますが)

実際はとても神経使って何度もフラット&ビベルチェックしながらの作業。
で、全面ムラなくベースマーク入ったところで終了。

この作業の難しいのはフラット出し。チューンって結局「工作・加工」の世界でして、
板は確実にミクロン単位で薄く・軽くなっていくんです。
どこまで削るんですか?って事。
板の状態を見ながらフラット出しの「落としどころ」が非常に大事になります。
その辺がチューンの「好き嫌い、良し悪し」の一つとして出てくると思います。

▼下に研磨用ストーンの写真載せてみました。
「石」と言っても、砂を円筒上に固めたようなものです。
この面に、コンピューター制御によるダイヤモンドドレッサーでこまかな「キズ」を付けていきます。
片道だと「ストレート」。往復してくると「クロス」のパターンが刻まれます。
滑走面に斜めラインが刻んであるだけに見える「クロス」ですが、
近くでよーく見るとちゃんと×(バツ印)に刻まれているんですこれが。
メーカーでは、深さ0.02ミリとの事。
なぜ、こんな砂の塊を通しただけで斜めのパターンが入るのか、未だに不思議です。 

c0108174_1525998.jpg



▼仕上がり掲載してみました。

手前が今時点での仕上げ、奥が春先湿雪用の粗めの仕上げです。

手前は光ってるだけでストラクチャーパターンはいってねぇじゃー。とお思いでしょうが、
それほど浅く細かく入れています。
これ見よがしで粗いほうが、アピール度は高いのですが、操作性、適応性ともに?
手前はオガサカ。板自体の造り・精度の良さがでます。きれいに入るし!

c0108174_15253821.jpg


お客様が、仕上がった板を最初にチェックした時、
黒光りするソールときれいに入ったベースマークを見て
「おおっ!」と思ってもらえる瞬間を想像しつつ日々磨いているのです。
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by tune-saito | 2007-01-30 15:47 | チューンナップ | Comments(0)


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